マッシュルームのルーツは、古代ギリシャ、古代ローマ時代まで遡ります。
元々、馬厩肥(バキュウヒ)などに自然発生していたものを利用していたと言われています。
その後、17世紀頃にフランスで人工栽培が始まりました。
パリ郊外の鍾乳洞の中に畝床(ウネドコ)を作り、大規模に栽培されるようになったことが有名です。
マッシュルームが「Champignon de Paris(パリのキノコ)」と呼ばれているのは、そのためです。
マッシュルームの豆知識
「へぇ~知らなかった!」というマッシュルームの、あんなコトことやこんなコトをご紹介!マッシュルームに親近感が湧いてくる豆知識です。
[マッシュルームの洞窟栽培]
日本でのマッシュルームは、どんなふうに変化しているのでしょう?
欧米で広く普及していたマッシュルーム栽培が日本に伝わってきたのは、明治中期です。
「キノコ栽培の父」と呼ばれた森本彦三郎氏が1922年に人工栽培に成功します。
その後、日本のマッシュルーム栽培は徐々に発展していきます。
1964年東京オリンピックを境に、日本のマッシュルームは急速に発展を遂げます。
一時は、30,000t/年 生産されている時代もありました。
その量は、今の舞茸やエリンギと同じくらいです!
その後、保存のしやすさの面などから、輸入品の缶詰商品が主流になっていきます。
2000年初期には生産量が3,000tまで減少してしまいました。
近年では、スペインバルやイタリアンなどの飲食店の普及、スーパーマーケットでの取り扱い量の大幅な増加により、マッシュルームの需要と認知度は日々アップしています。
現在の国内生産量は約8,000tにまで増えています。その中でも、特に国内シェアNo.1の「芳源(よしもと)マッシュルーム株式会社」(千葉県・茨城県)が有名です。
マッシュルーム作りは、まず培地作りから!
わらを発酵させて作った培地に、マッシュルームの種菌を混ぜて培養します。
十分に成長した種菌入りの培地を、栽培室の専用棚に詰めます。
その後、栽培室の温度・湿度・CO2を管理して、マッシュルームの菌を育てていきます。
大事に育てられ、立派なマッシュルームに成長していき、約3週間後には最初の収穫です!
マッシュルームはとってもデリケート。機械は一切使わずに、すべて手摘みで収穫します。
マッシュルーム(英名:mushroom)には3種類の品種があります。
1つ目は「ホワイト種」
一番ポピュラーな品種です。
全世界の消費量の約95%はこのホワイトマッシュルーム。
まろやかな味・香りが特徴的で人気。どんな料理にも合います!
2つ目は「ブラウン種」
こちらも、とても馴染みのある品種です。
ただ、消費量は約5%とホワイトマッシュルームとは大きな差が!
味・香りが強く、ソテーすると濃厚でジューシーです。
3つ目は「クリーム種」
こちらはほとんど流通もなく、一般的には知られていません。
スーパーなどでよく見かけるのはレギュラーサイズです。
マッシュルームの特徴は、大きくなっても大味にならないこと。成長に伴い、うま味成分も増え、味・香り共に強くなります。
ギガマッシュは、大きさのインパクトだけではなく、うま味・香りも一番強く、マッシュルームの最高峰です!
マッシュルームは世界一食べられているキノコです。
一人当たりの年間消費量を比べると、日本と世界ではこんなに差があります!
日本は、全てのキノコを合わせた年間消費量が1人当たり3.7kg。
(参考:ニンジン5kg、玉ねぎ9kg 自社調べ)
マッシュルームだけだと60g!まだまだ日本ではマッシュルームが食べられていない事がお分かりいただけるかと思います。