マッシュルームレシピ

レトロでモダン!「一平ライス」でマッシュルームを味わう♪

~10分
505kcal
レトロでモダン!「一平ライス」でマッシュルームを味わう♪

材料(2人分)

マッシュルーム
200g
ニンジン
30g
サヤエンドウ
1パック(30g程度)
2個
ご飯(炊飯したもの)
1.5合
小さじ1/2
バター
5g

昭和45年(1970年)の大阪万博で、シンボルとなる「太陽の塔」を造った芸術家の岡本太郎。太郎の母で歌人・小説家である岡本かの子が、夫・一平のために考案したレシピをご紹介します。当時、一平は病気療養中で、医師から肉料理を制限されていました。そんな一平と西洋料理店を訪れたかの子は、一平の食べられる料理がなくて困ってしまいます。そこで、思いついてマッシュルームと野菜とご飯をソテーする料理を作ってもらったところ、そのおいしさに大のお気に入りに!それ以来「一平ライス」と名づけ、自宅でもたびたび作って食べるようになったといいます。マッシュルームがまだ「西洋松茸」と呼ばれていた昭和の初め、一部の西洋料理店でしか出合えなかった頃のお話。秋の夜長にはレトロな時代のモダンな料理を食しながら、マッシュルームの歴史に思いをはせてみるのも趣深いですね。

【洋食】

 

このレシピのポイントはコレ!

ホワイトマッシュルーム&ブラウンマッシュルーム、どちらもOK!

レシピでは、岡本かの子が「一平ライス」を考案した当時の味を、できるだけ再現しています。マッシュルームとニンジン、サヤエンドウをバター(当時はラード)で軽く炒めた後にご飯も入れて炒め、錦糸卵を散らした「一平ライス」。味つけは塩だけというシンプルさですが、食材ごとに異なる食感のハーモニーを、塩によって引き出されたマッシュルームのうま味が包み込んでおり、まさにマッシュルームのパワーをかみしめられる一品です。レシピ通りでやや薄味だと感じる場合は、食前に振るひとつまみの塩の量で調整してみてください。この「一平ライス」は、昭和3年(1928年)の婦人雑誌にも掲載されました。

 

人参 絹さや 玉子 たまご きんし卵 きんしたまご

HOW TO COOK

  1. 1

    卵を割りほぐし、フライパンで薄焼き卵を作った後に、細切りにし、錦糸卵を作ります。

  2. 2

    マッシュルームを4~5ミリ程度にスライスします。

  3. 3

    ニンジンは細切りにし、サヤエンドウは軽く湯通しした後に斜め切りにします。

  4. 4

    フライパンにバターを入れて熱し、マッシュルームとニンジンを入れて炒めます。

  5. 5

    ④に塩を振り、マッシュルームからうま味が出てきたら、サヤエンドウを入れて炒めます。

  6. 6

    最後にご飯を入れて炒め、全体がうまく混ざり合ったらできあがり。皿に盛り、①の錦糸卵を散らし、食べる直前に、全体にひとつまみの塩(分量外)を振ります。