レトロでモダン!「一平ライス」でマッシュルームを味わう♪
材料(2人分)
- マッシュルーム
- 200g
- ニンジン
- 30g
- サヤエンドウ
- 1パック(30g程度)
- 卵
- 2個
- ご飯(炊飯したもの)
- 1.5合
- 塩
- 小さじ1/2
- バター
- 5g
昭和45年(1970年)の大阪万博で、シンボルとなる「太陽の塔」を造った芸術家の岡本太郎。太郎の母で歌人・小説家である岡本かの子が、夫・一平のために考案したレシピをご紹介します。当時、一平は病気療養中で、医師から肉料理を制限されていました。そんな一平と西洋料理店を訪れたかの子は、一平の食べられる料理がなくて困ってしまいます。そこで、思いついてマッシュルームと野菜とご飯をソテーする料理を作ってもらったところ、そのおいしさに大のお気に入りに!それ以来「一平ライス」と名づけ、自宅でもたびたび作って食べるようになったといいます。マッシュルームがまだ「西洋松茸」と呼ばれていた昭和の初め、一部の西洋料理店でしか出合えなかった頃のお話。秋の夜長にはレトロな時代のモダンな料理を食しながら、マッシュルームの歴史に思いをはせてみるのも趣深いですね。
【洋食】
ホワイトマッシュルーム&ブラウンマッシュルーム、どちらもOK!
レシピでは、岡本かの子が「一平ライス」を考案した当時の味を、できるだけ再現しています。マッシュルームとニンジン、サヤエンドウをバター(当時はラード)で軽く炒めた後にご飯も入れて炒め、錦糸卵を散らした「一平ライス」。味つけは塩だけというシンプルさですが、食材ごとに異なる食感のハーモニーを、塩によって引き出されたマッシュルームのうま味が包み込んでおり、まさにマッシュルームのパワーをかみしめられる一品です。レシピ通りでやや薄味だと感じる場合は、食前に振るひとつまみの塩の量で調整してみてください。この「一平ライス」は、昭和3年(1928年)の婦人雑誌にも掲載されました。
人参 絹さや 玉子 たまご きんし卵 きんしたまご
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1
卵を割りほぐし、フライパンで薄焼き卵を作った後に、細切りにし、錦糸卵を作ります。
-
2
マッシュルームを4~5ミリ程度にスライスします。
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3
ニンジンは細切りにし、サヤエンドウは軽く湯通しした後に斜め切りにします。
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4
フライパンにバターを入れて熱し、マッシュルームとニンジンを入れて炒めます。
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5
④に塩を振り、マッシュルームからうま味が出てきたら、サヤエンドウを入れて炒めます。
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6
最後にご飯を入れて炒め、全体がうまく混ざり合ったらできあがり。皿に盛り、①の錦糸卵を散らし、食べる直前に、全体にひとつまみの塩(分量外)を振ります。