マッシュルームの取り扱い(vol.1)
料理の前の下準備!!
買ってきたマッシュルームに、黒い土のようなものがついていたり、根元に黒い土のかたまりがついていたりすることがありますよね。「何これ?汚れ?」と思って、水でジャブジャブ洗い流したりしていませんか?
今回は、この土の正体と、マッシュルームの取り扱いの基本についてご紹介します。
黒い土は、ピートモス(改良用土)といいます。ガーデニングなどでもよく使われますが、原料はコケなどの植物で、マッシュルームを育てるときにも使います。口にしても害はありませんが、マッシュルームについているピートモスは、キッチンペーパーなどで優しくふいて落としましょう。軸の下のほうにピートモスのかたまりがある場合は、ある程度のところで軸を切り落として、マッシュルームに残ったピートモスをキッチンペーパーで落とします。ここで、水で洗い流さないのは、栄養分と風味を保つためです。マッシュルームに多く含まれるパントテン酸などのビタミンB群は水溶性なので、水で洗い流すといっしょに流れ出てしまうのです。また、マッシュルームが水っぽくなって、風味が損なわれてしまいます。
切り方いろいろ
さて、下準備を終えていよいよ料理を始めようというとき、いつもどんなふうにマッシュルームをカットしていますか?マッシュルームもいろいろな切り方が楽しめますよ。
● 5~6mmにスライス
マッシュルームの形がよくわかる、基本の切り方です。炒め料理全般やスープ、炊き込みご飯など、向く料理もオールマイティです。迷ったときはこの切り方で。
●半分にカット
大きくカットされるので、マッシュルームをじっくり味わう料理に向く切り方です。アヒージョや煮込み料理が特にオススメ!
●1/4のクォーターカット
マッシュルームの形を楽しむ切り方です。見た目がかわいくなるので、パーティーのオープンサンドなどに入れると、話題を盛り上げる演出効果も。
●みじん切り
細かく刻んで入れることで、バイプレーヤーとして料理の味わいを高める切り方です。ハンバーグのたねに混ぜたり、餃子やワンタンに入れたりすれば、うま味アップ&カロリーオフのW効果を実現!
●スライサーで薄くスライス
生のままスライスすること自体が、ショーのように見せられる切り方です。サラダだけでなく、パスタやスープなどにもササッとスライスして加えると、うま味と食感が楽しめます。
これら以外にも、マッシュルームを切らずに丸ごと使うというのも、もちろんアリ!レギュラーサイズなら煮込み料理に入れたり、ジャンボサイズなら軸を取って詰め物料理にしたり……。
マッシュルームの成長レベルとあわせて、いろいろ試してお好みの切り方や料理を見つけてくださいね♪