マッシュルームあるある?!(vol.1)
マッシュルームに髪の毛がっ?!
「さあ、今日はマッシュルーム料理をしよう」とお店で買ってきたパックを見たら、「えっ!髪の毛がついてる…?!」と思ったことはありませんか。
まさか、マッシュルームから髪の毛が生えるわけはありませんが…。
実は、髪の毛に見えるものは多くの場合ピートモス(改良用土)です。ピートモスについては「マッシュルームの取り扱いVol.1」でも触れましたが、今回はマッシュルームに付着しやすい理由を、もう少し詳しくご紹介します。
まるで髪の毛のようなピートモス。でも、髪の毛とは違うんです。
どうやって見分けるかというと…
ピートモスはプチプチ切れる!!
髪の毛は引っ張っても張りがあってなかなか切れませんが、ピートモスは引っ張ると、あれっというくらいあっけなくプチプチと切れてしまいます。
「髪の毛?!」と思ったら、ちょっと触って、張りを確かめてみてください。
季節や気候に関係なく、年間を通じて手に入れることができるマッシュルームは、管理された屋内で栽培されています。ピートモスは、マッシュルームを栽培するときに使われる土の一部です。マッシュルームの栽培の様子を少しのぞいてみましょう。
マッシュルームの種菌が混じった専用の培地に、ピートモスを覆いかぶせた栽培棚が、マッシュルームが誕生する場所です。
ピートモスには培地の質を高めるという重要な役割があります。ピートモスは黒い土のように見えますが、ミズゴケなどから作られるため、細い繊維のようになっている部分もあります。
徹底した温度・湿度管理により、マッシュルームが次々と誕生し、成長していきます。そして、ほどよい大きさになったら収穫されます。
この後、マッシュルームはピートモスが付いた部分を落としてから、パッキングされて出荷されます。そのとき、培地の一部となっていたピートモスが付着したままのことがあるのです。付着したピートモスは、たいてい黒い点のような形ですが、繊維のようになっている部分が人の髪の毛のように見えてしまうこともあります。
マッシュルームの栽培を支える、大切なピートモス。見かけはあまりよくないのですが、無菌なので口に入れても害はありません。もしマッシュルームにくっついていたら、キッチンペーパーなどで優しく落として、料理に使ってくださいね。